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キミへ贈る、ソラの花 レビュー [ゲームレビュー]

キミへ贈る、ソラの花(Cabbit)

真面目な作品だけど、やや地味か。

シナリオ
幽霊が見える主人公が幽霊と人間が共存する学園に通うお話。
つっこみどころも多いのは確かですが、この設定に対して非常にマジメに考えて作られた作品であるところが凄く良いです。
幽霊と人間という生死の問題について考えうるパターンを詰め込んだ話になっています。
気になるのは設定のためにキャラクターを動かしているように思える話がいくつかあったことでしょうか。そういう部分を差し引いても、それぞれの心の問題と向き合ういくつものシーンに揺り動かされました。
こういう設定のシナリオにはありがちといえばそれまでですが、非常に真面目にこの問題について触れているので凡百の陳腐なお話とは一線を画したものが得られる話になっているんだと感じました。
メインの話も好きですが、雪花ちゃんの話が凄く心に残りました。
シナリオばかりとりあげていますが、キャラクターもみんな可愛くて。特に妹の杏がとてもよくできた妹で、ほんと主人公にはもったいない妹ですよ。個別に入るとベタベタにはなるけれど、共通での好きだけど主人公との距離感も気を使っている感じがまた上手いなぁって思います。


グラフィック
原画はゆき恵さん。今回はSD絵こそひなた睦月さんですが、ほぼ完全にメインを任されたといってよいでしょう。
若干バランスが崩れることもあるけれど、イマドキの可愛い判子タイプの可愛い絵を提供してくださいました。
背景に関しても特に問題なし。


音楽
作風に合わせたとても落ち着いた静かなBGMが多いのが特徴的でした。聞いててどこか幻想的な雰囲気を感じることができる曲が多くて、現実離れした本作品に上手くマッチしているなーと感じました。
主題歌も特別言うことはなし。霜月さん好きなのでつい過大評価してるかもしれないけど大好きな曲です。
声優も自分がやる作品では聞きなれない声優さんが多いですが、凄く上手いってこともないけど、下手ってわけでもないって感じかな。


総評
シナリオのところで言いたいことをほとんど書いてしまったので、これ以上あまり言うこともないですが、前作の『翠の海』もやったのでその比較で書きましょうか。
前作と比べるとこの先どうなるのか?という先の見えなさは薄くなった。ただ、それぞれのキャラクターに対して丁寧にシナリオを作ってくれている。(前作はテーマ押しで設定の細かいところが雑な印象があったのですが、今回はそういうところを感じなかったという意味です。)
シナリオだけでなく、キャラクターの可愛さをきちんと出せているところは変わらない。
総じて前作よりも今作の方が好き。

あと、杏ちゃんマジ可愛い。シナリオでも書いたけど、大事なことなのでもう一度書きました。

こういう作品が埋もれてしまうのはもったいないことだなぁと思うくらいには気に入ってます。真面目な作品なんだけど、それゆえに目を引くものが少ないからあんまり目立たない作品になってしまってるのかなぁ…。

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