グリザイアの楽園 レビュー [ゲームレビュー]
グリザイアの楽園 (Frontwing)
グリザイア3部作の完結編。
シナリオ
グリザイアシリーズの3本目、しかも迷宮が物凄い引きのところで終わっているところで、発売前の期待値が高かった。
その期待値の上にはいかなかったけど、期待値通りといえる程度には面白かったといえるのではないでしょうか。
果実の頃を考えると、女性陣が強くなりすぎ。そりゃあ、果実クリアしてれば、そりゃあそうなことはわかるんですが。
みんなの成長が見て取れるから、最初の頃だったらこんなん無理だったろう、でも今だから出来ることが多くて。それがわかるシーン一つ一つに感動しちゃいます。
複雑な設定抜きにすると、結局のところ助けてもらった人たちが、今度は助けにいくという単純な物語構造なんですが、3部作で時間と文章を尽くして描くとその重みもしっかりと感じることができる。
つまり物語的だと斜に構えることなく、物語に没頭して雄二が無事なことを喜んだり、みんなの成長に涙しそうになったりできました。
ぶっちゃけこの作品を楽しめない人は果実の時点ですでに脱落してるだろうから、感想を書く人は高評価つけやすいってのはありそう。
でも、果実を楽しめたって人なら迷宮、楽園も面白く感じる作品になっている。それだけは間違いない。
どうしてもクライマックスに向かう分だけ、今回はギャグ成分がやや足りないが、そこは仕方ないかな。
えちぃシーンに関しても本編中にはなくてアフターに用意されています。落としどころはここでいいのか…と思うけど、まぁあのメンバーらしいのかな。
前回もあったデイブ教授コーナーでサブキャラ攻略しちゃう形。あのキャラとはできないの？ってことはほとんどないかと。
グラフィック
原画は渡辺明夫×フミオ。流石に過去2作で見慣れたし、今更特別どうこう言うようなものはないかと。
全員が背中を向けるあのシーンのイベントCGは凄く印象的でした。
SD絵はななかまいさんでしたっけ。CG見返してたらみちる率が高くて笑った。みちるはほんとウザいけど愛され系キャラだなぁ。
音楽
BGMは今までの分＋今作で追加もされていて、凄い数になっていますね。
状況に合ってなくて気になるってのはなかったから、特に言うこともないかと。
敢えていえば挿入歌はシーンに合ってるかどうなのかなーって思ったけども。そこくらいかな。
声優に関しては前作同様なので特に言うこともなし。
総評
正にこれまでの集大成っていう形のお話でした。
果実→迷宮と既にやって面白いと感じた人は当然これもやるんだろうから書いても意味ないんだろうけど、やって後悔するようなことはないですので是非ってところです。
雄二の問題その他いろいろな問題と直面するので、辛い部分もあるけれど、そこをどう乗り越えていくのかが面白い。
ほんと世の中クソッタレなことが多いけど、才能あるのにくだらないことのせいで世の中にあぶれてしまった人たちの話だし。
ここの世界での善悪観念は思うところあるけど、国家の考え方全てがここの話のようだと言いたくないけど、全てが違うとも言い切れない薄汚さ。そのバランスが上手。もちろんなフィクションだってことは前提で読んでいるけど、完全なフィクションとまでは感じずにちょっとリアルなものに感じて読めてしまえる。そんな設定周りと読者との距離感も上手いと思いました（完全なフィクションだと認知してしまうと、ありえないことやってると感じてしまい行動が陳腐だと感じてしまう危険性があるが、そういうことはなかった）。
過激ともとれる世の中を風刺した考え方も、あまり他じゃ見れないから、そういうミリタリー的な考え方に触れられる作品って意味でも価値があるのかもしれません。
グリザイア3部作の完結編。
シナリオ
グリザイアシリーズの3本目、しかも迷宮が物凄い引きのところで終わっているところで、発売前の期待値が高かった。
その期待値の上にはいかなかったけど、期待値通りといえる程度には面白かったといえるのではないでしょうか。
果実の頃を考えると、女性陣が強くなりすぎ。そりゃあ、果実クリアしてれば、そりゃあそうなことはわかるんですが。
みんなの成長が見て取れるから、最初の頃だったらこんなん無理だったろう、でも今だから出来ることが多くて。それがわかるシーン一つ一つに感動しちゃいます。
複雑な設定抜きにすると、結局のところ助けてもらった人たちが、今度は助けにいくという単純な物語構造なんですが、3部作で時間と文章を尽くして描くとその重みもしっかりと感じることができる。
つまり物語的だと斜に構えることなく、物語に没頭して雄二が無事なことを喜んだり、みんなの成長に涙しそうになったりできました。
ぶっちゃけこの作品を楽しめない人は果実の時点ですでに脱落してるだろうから、感想を書く人は高評価つけやすいってのはありそう。
でも、果実を楽しめたって人なら迷宮、楽園も面白く感じる作品になっている。それだけは間違いない。
どうしてもクライマックスに向かう分だけ、今回はギャグ成分がやや足りないが、そこは仕方ないかな。
えちぃシーンに関しても本編中にはなくてアフターに用意されています。落としどころはここでいいのか…と思うけど、まぁあのメンバーらしいのかな。
前回もあったデイブ教授コーナーでサブキャラ攻略しちゃう形。あのキャラとはできないの？ってことはほとんどないかと。
グラフィック
原画は渡辺明夫×フミオ。流石に過去2作で見慣れたし、今更特別どうこう言うようなものはないかと。
全員が背中を向けるあのシーンのイベントCGは凄く印象的でした。
SD絵はななかまいさんでしたっけ。CG見返してたらみちる率が高くて笑った。みちるはほんとウザいけど愛され系キャラだなぁ。
音楽
BGMは今までの分＋今作で追加もされていて、凄い数になっていますね。
状況に合ってなくて気になるってのはなかったから、特に言うこともないかと。
敢えていえば挿入歌はシーンに合ってるかどうなのかなーって思ったけども。そこくらいかな。
声優に関しては前作同様なので特に言うこともなし。
総評
正にこれまでの集大成っていう形のお話でした。
果実→迷宮と既にやって面白いと感じた人は当然これもやるんだろうから書いても意味ないんだろうけど、やって後悔するようなことはないですので是非ってところです。
雄二の問題その他いろいろな問題と直面するので、辛い部分もあるけれど、そこをどう乗り越えていくのかが面白い。
ほんと世の中クソッタレなことが多いけど、才能あるのにくだらないことのせいで世の中にあぶれてしまった人たちの話だし。
ここの世界での善悪観念は思うところあるけど、国家の考え方全てがここの話のようだと言いたくないけど、全てが違うとも言い切れない薄汚さ。そのバランスが上手。もちろんなフィクションだってことは前提で読んでいるけど、完全なフィクションとまでは感じずにちょっとリアルなものに感じて読めてしまえる。そんな設定周りと読者との距離感も上手いと思いました（完全なフィクションだと認知してしまうと、ありえないことやってると感じてしまい行動が陳腐だと感じてしまう危険性があるが、そういうことはなかった）。
過激ともとれる世の中を風刺した考え方も、あまり他じゃ見れないから、そういうミリタリー的な考え方に触れられる作品って意味でも価値があるのかもしれません。
2013-05-26 01:22
コメント(2)
基本的には同意できますが、ただ、アフターのラストが、なんでやねん！っと感じてやみません。せめて、選択肢を用意してくれていたら・・・！
まぁ、伏線らしきものは種の時点であったのですが・・・・・・
あと、痛みが伴うことでも、彼ならば決断できると思っていたのですが、それができなかった点も少し残念でした。
by トマト (2013-05-29 09:15)
管理人です。コメントありがとうございました。
果実の方では個別エンドを見ていることもあって、アフターのハーレムは余計に何か違うんじゃないか感が漂いますよね。
これまでは多少のご都合主義程度だったのが急に完全なご都合主義になってしまったのは、ちょっと残念な点だと私も思います。
by wing_t (2013-05-30 23:21)