さよならピアノソナタ [ライトノベル]
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「六月になったら、わたしは消えるから」
彼女が消えるまでの一ヶ月間、
ぼくらはかみつきあったり、ぶつかりあったり、
けんかしたり、少しだけ助け合ったり、
泣いてるところを見たりして、
それでもずっとそばにいた
人を寄せ付けないピアノの天才、蛯沢真冬は一人空き教室でギターを弾く。
そして、自分の今までの居場所を奪われ憤慨する男子ナオ。
終末的なノスタルジックな雰囲気で始まる内容ですが、そんな切なさを忘れさせる真冬のツンケンっぷりが素晴らしい本作品。
一人の女の子のために、今まで無気力だった主人公が物事に一生懸命取り組むようになるって姿は王道だけど好きだ。
中々開いてくれない彼女の心が、彼の音楽によって開き始めたとき、彼女の秘密が明らかになる。
そして現実から逃亡するように、二人は小さな世界の果てへと。そのたどりつく先とは。
切なく淡い青春物語、プラス終末系。一見アホなことに一生懸命になる姿はよいものさ。
ダメダメで無気力に生きてた主人公をここまで生き生きとしたキャラへと変貌させた恋の力は偉大です。
そしてツンデレはやっぱり偉大(笑)
2007-11-21 23:05
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